平成29年第三回定例会(9月議会)における問責決議の経過について
鹿児島市議会で10月2日まで開会された、平成29年第三回定例会の最終本会議において
「自民みらい会派の猛省と陳謝を求める問責決議」が当該会派(5人)、議長、欠席議員を除く
43人で採決され、賛成42人、反対1人の賛成多数で可決されました。
事の発端は、9月21日に行われた自民みらい会派のうえだ勇作議員の
個人質疑「中学校の武道教育中、銃剣道について(銃剣道に反対する一部の声に反論する)」でした。
質疑の中では、銃剣道の実施に反対する要望書を提出した市民団体や個人に対して
「全く見当違い」「でたらめ」などの不適切な発言が投げかけられました。
そのうえ、日本共産党と根拠なく結び付けるだけでなく、中核派や連合赤軍などと並べた上で、
殺害事件に続く、私ども党市議団としても看過できない発言があり、質疑を止め、
議会運営委員会で問題提起をしたものです。
最終的には、各会派が「無礼な言葉の使用と他人の私生活にわたる発言」や「議会の品位を落とす発言」を
してはならないといった会議規則や「意見を述べるに当たっては、議員の良識が問題であり、
聞いている人が不快な念を抱くような一方的な事実だけの断定的な意見は慎重に対応すべきであり、
各議員の判断で一定の節度をもって発言すべき。」とした市議会での確認事項を踏まえて意見を述べ、
それを踏まえた対応を議長に一任し、議長の職権による発言の取り消しが行われました。
議長の職権による発言の取り消しは市議会史上、少なくとも平成に入ってから初めての
重い対応だったにもかかわらず、当該会派からは反省や陳謝は述べられませんでした。
うえだ勇作議員と所属している自民みらい会派はこれまでも同様の指摘を度々受けていたことから、
やむなく問責決議の準備を行ったところ、当該会派以外のすべての会派と1人を除く無所属議員から
賛同を得ることができ、自民みらい会派は最終本会議終了後の議会運営員会において
12月議会での陳謝の意向を示しました。
私どもとしても、今回の一連の流れの中で、
一、市民や個人の要望活動への圧力となりかねない事案に対して議会の良識を示し、一定の信頼回復ができたこと。
二、これまで議会で積み上げ、全員で確認してきた申し合せの重要性を再認識するとともに、
個人ではなく会派としての責任を求めたことで自浄作用が働き、陳謝の意向が示されたこと。
といった到達を得ることができたのではないかと考えています。
今回の件では、木銃を資料として持ち込む問題や通告の時点で内容を確認するなど、不適切な発言に至る前にできることはあったのではないかと反省もあるところですが、今後とも会議規則や議会での確認事項に則って、真摯に議会活動に取り組む決意です。