◆(大園たつや議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。
去る九月三日、北朝鮮は、昨年九月に続く六回目の核実験を強行し、ICBM(大陸間弾道ミサイル)搭載の水素実験を成功させたと主張しています。
核実験は、ことしだけでも十三回行った弾道ミサイルの発射とともに、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、これまでの国連安保理決議、六カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に違反する暴挙です。これは、国際社会が追究している対話による解決や核兵器禁止条約の採択など、核兵器のない世界を求める世界の大勢に逆行するものであり、私ども日本共産党も強い憤りを持ってこの暴挙に抗議するものです。
国連安保理は、十一日、対北朝鮮制裁決議を全会一致で採択しましたが、再び弾道ミサイルを発射するという暴挙を繰り返しています。このまま経済制裁と軍事的圧力のみの対応では最悪の事態しか想定できません。決議には、対話を通じた平和的解決も同時に盛り込まれていることから、日本政府もアメリカ、北朝鮮の両国に直接対話のチャンネルを閉ざすことなく、平和的、外交的な手段での解決を図るあらゆる手立てを尽くすことが求められているのではないかということを申し上げておきます。
このような情勢のもとで、本年七月七日、国連で核兵器を違法化する禁止条約が採択されました。この条約には、当初、北朝鮮も賛成しており、自分たちが核を保有するのはアメリカの核攻撃から身を守るためとの主張のもと、採択時には参加していませんでした。この主張がみずから核兵器を持つことを正当化する口実だとしても、核抑止論のもとでは、非人道兵器である核兵器が世界に拡散することを防ぐことや廃絶をさせることはできない、そのことに国際社会が核兵器禁止条約の採択をもって問題提起をしたと言えるのではないでしょうか。
最初の質問は、核兵器禁止条約について市長の見解を伺ってまいります。
質問の一点目、条約が国連加盟国の三分の二である百二十二カ国の賛同で成立したことについての評価をお示しください。
質問の二点目、広島、長崎に原爆が投下された日に合わせて八月七日から十日まで平和首長会議総会が開催されました。核兵器禁止条約が採択されたもとで行われる初めての総会となりましたが、総会での特別決議と行動計画の内容をお示しください。
質問の三点目、核兵器禁止条約は、加入手続を済ませた国が五十カ国に達した後、九十日を経て発効します。きょうは国連で条約署名開始の記念式典が行われる予定であり、ことしの原水爆禁止世界大会は、きょうから二十六日の核兵器全面廃絶国際デーまで各国政府に速やかな条約への参加を求めるピースウエーブ、平和の波行動を世界に呼びかけています。そのことを踏まえ、市長は国に条約を批准するよう強く求めるべきと考えますが、市長の見解をお示しください。
以上、答弁願います。
[市長 森 博幸君 登壇]
◎市長(森博幸君) 大園たつや議員にお答えいたします。
本年七月に採択された核兵器禁止条約は、あらゆる核兵器関連の活動を禁じるものであり、核兵器の全面廃絶に一歩近づいたものと理解をいたしております。
本年八月の平和首長会議総会においては、核兵器保有国を含む全ての国に対し、条約への加盟を要請し、条約の一日も早い発効を求めることを決議しております。また、行動計画として、核兵器のない世界の実現に向けて核兵器廃絶に向けた広島、長崎への訪問要請や安全で活力ある都市の実現に向けて時代の平和活動を担う青少年の育成などを掲げております。
核兵器禁止条約について外務大臣は、核兵器のない世界を目指す我が国の考え方とアプローチを異にしていると述べておられます。
私は、我が国が唯一の被爆国として、多くの尊い生命を一瞬にして失う悲惨な体験をし、また、その後遺症により不安な生活を強いられている方々が現在もおられることに思いをいたすとき、平和都市を宣言している本市の市長として、一日も早いあらゆる国の核兵器の全面廃絶と世界の恒久平和の達成を心から願っているところでございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
市長は、核兵器禁止条約の実現を核の全面廃絶に向けて一歩前進したと評価されました。
私はこの夏、小学校五年生の長男とともに、長崎の原水爆禁止世界大会に参加しました。大会では、七十年越しの禁止条約の実現が大きな喜びをもって受けとめられるとともに、禁止条約に賛成する政府にしようという熱気に満ちた大会でした。その後、国際社会にもう二度と誰も同じ運命に遭わせたくないと核廃絶を訴え続けた「赤い背中の少年」谷口稜曄さんが条約を見届けるように亡くなりました。被爆者の声を直接聞けなくなるときは着実に近づいてきており、核兵器の非人道性を後世に引き継いでいく責任を自覚したところです。
私ども日本共産党は、唯一の被爆国で、禁止条約に賛成する政治の実現に全力を尽くす決意を申し上げ、この質問を終わります。
新しい質問に入ります。
本市の危機管理、防災対策について、以下伺ってまいります。
冒頭申し上げたとおり、現在、アメリカと北朝鮮の軍事的緊張が高まっているもとで、当事者たちの意図にも反して、偶発的な事態や誤算などによって軍事衝突が引き起こされる可能性が生まれています。
また、本年七月十一日、本市では、観測史上初めてとなる鹿児島湾沖を震源とする震度五強の地震が発生し、今なお警戒が必要です。
そこで質問の一点目、本市を取り巻く危機管理、防災上の現状について、当局はどのような認識をお持ちかお示しください。
以上、答弁願います。
◎市民局長(星野泰啓君) お答えいたします。
近年、国内では、地震、土砂災害、火山噴火など毎年のように自然災害による大きな被害が生じております。また、七月の九州北部豪雨災害で見られたように、雨の降り方が局地化、激甚化しており、本市の総合的な防災力の向上に向けた防災対策を進めていく必要があるものと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
当局の現状認識を踏まえ、以下、具体的な対応や備えについて伺ってまいります。
質問の二点目、九月十五日、北朝鮮は国際社会が強く自制を求めているもとで、再び太平洋上に向けて、通告なしに日本列島の上空を飛び越える弾道ミサイルの発射を強行しました。前回と比べて大幅に飛距離が伸びており、グアムへの攻撃能力を誇示した可能性があります。総務消防庁は、Jアラートを通じて十二道県に避難を呼びかけ、交通機関のおくれや一時停止が発生し、通勤・通学に大きな影響を与え、関係自治体も対応に追われました。
そこで、弾道ミサイルが落下した場合の対応について、本市の基本的な対応をお示しください。
次に、各学校に適切な措置を求める文科省通知の内容と対応状況をお示しください。
以上、答弁願います。
◎市民局長(星野泰啓君) 本市の弾道ミサイルへの対応といたしましては、国民保護法に基づき、国が策定する対処方針に沿って、国や県、防災関係機関と連携し、避難情報の伝達や応急措置などを講ずることとなっております。
以上でございます。
◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。
文部科学省の通知内容につきましては、各学校においてさまざまな状況を具体的に想定しつつ、地域の実情に応じた対応方策を検討することや、緊急情報が発信された際の児童生徒の避難誘導等の安全確保の方策について、全教職員で共通理解を図っておくことなどが示されており、本通知文を市立小・中・高等学校に配布し、各学校の実態に応じた対応を依頼したところでございます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
本市の基本的な対応をお示しいただきました。
また、八月二十九日のミサイル通過の際、東北地方で始業時間をおくらせたり、休校にする学校も相次ぎ、国から子供の避難誘導などの安全確保策を全教職員で共通理解を図り、休校などの対応を事前に決めておくことなどを通知しています。必要以上に児童や保護者を不安にさせないよう十分な配慮も必要とされていることから、各学校でなされた具体的な対応についても把握されるよう要請しておきます。
質問の三点目、鹿児島湾を震源とする震度五強の地震に対する備えについては、八月二十四日にも震度四の地震が発生し、市民に不安が広がっています。
そこで、政府の地震調査委員会の同地震についての警戒の内容をお示しください。
次に、同地震は、桜島の大規模噴火や大規模地震に関連するのか現状分析をお示しください。
以上、答弁願います。
◎市民局長(星野泰啓君) マスコミの報道によりますと、国の地震調査委員会では、七月に発生した震度五強の地震以降、鹿児島湾周辺で活動が活発化しており、明治時代の事例をもとに注意が必要としたものでございます。
同地震と桜島の火山活動や大規模地震との明確な関連性は示されておりませんが、現在も地震活動が続いておりますことから、引き続き留意してまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
現時点では桜島の大規模噴火などには関連しないとのことでしたが、政府の地震調査委員会としては、明治時代に熊本県で起こった地震の後、鹿児島県で地震が続いた事例をもとに注意喚起が行われており、その動向を見守る必要があります。
質問の四点目、本市の避難所の現状について伺います。
指定緊急避難場所、指定避難所の耐震、備蓄、空調、自家発電設備、災害用トイレ等の資機材、通信手段の確保、非構造部材への対応の状況について、それぞれお示しください。
また、今後の整備方針をお示しください。
以上、答弁願います。
◎市民局長(星野泰啓君) 指定緊急避難場所には、公園や校庭等も含まれておりますことから、指定緊急避難場所も兼ねます指定避難所二百四十カ所の施設の状況を申し上げますと、九月一日現在で、耐震化率八三・三%、空調設備四〇・四%、自家発電設備三三・三%、通信手段につきましては、防災行政無線の戸別受信機を一〇〇%配備しているところでございます。なお、食糧や災害用トイレ等につきましては、七十八小学校区に一カ所ずつ備蓄することとしており九四・九%でございます。
また、非構造部材につきましては、施設管理者において状況把握に努めるよう通知をしているほか、学校では、屋内運動場等のつり天井を撤去するなど必要な対応が図られております。食糧や資機材等の備蓄につきましては、今年度で完了する予定でございます。空調につきましては、扇風機を備蓄しておりますが、避難生活が長期に及び空調設備が必要となる場合は、協定締結先から調達するなど適切に対応してまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
今年度、学校や公民館等それぞれの整備方針に基づいて食糧などの備蓄については今年度完了させるとのことです。耐震がまだ八三・三%とのことで最近の地震の頻発の中、安全が懸念されます。非構造部材の改めての確認とともに改善を要請いたします。
備蓄、資機材については準備する担当部局が異なることから、共通認識に立った把握と管理が必要ということを指摘いたします。
質問の五点目、防災の日の本市の取り組み、今後の防災教育と避難訓練の推進についての考え方をお示しください。
以上、答弁願います。
◎市民局長(星野泰啓君) 九月一日の防災の日には、消防局が民間企業と合同で防災訓練を実施しております。
防災教育や避難訓練につきましては、各地域の自主防災組織が実施する防災訓練等に助成を行っておりますほか、各学校では発達段階に応じた防災教育や避難訓練に取り組んでいるところでございます。今後とも、各種訓練や研修会などのあらゆる機会を通じて、市民の安心安全の向上に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
先日は台風十八号が直撃し、何かと防災上も危機管理上も対応が必要な事例が多い現状ですが、市民の命と安全を守る立場で、早急にまた抜かりない備えがなされるよう要請いたします。
新しい質問に入ります。
買い物難民対策について、経済産業省や農林水産省は、住んでいる地域で日常の買い物をしたり、生活に必要なサービスを受けたりするのに困難を感じている方が全国で高齢者を中心に約六百万人いると推定し対策を打ち出しました。
本市においても、平成二十七年十月発表の高齢化率は二四・八%となり、市民からは、近所のスーパーや商店がなくなり、日常の買い物等が不自由になったとの声も聞かれることから、以下伺ってまいります。
質問の一点目、買い物難民対策における国・県の調査についてです。
最初に、平成二十九年三月に発表された農林水産省の「食料品アクセス問題に関する全国市町村アンケート調査」結果について、農林水産省が食料品アクセス問題に取り組む背景と同調査の内容及び示された結果をお示しください。あわせて同調査への本市の回答をお示しください。
以上、答弁願います。
◎産業局長(山下正昭君) お答えいたします。
農林水産省は、高齢化の進展や食料品、小売店数の減少等による食料品アクセス問題が顕在化しつつあることを踏まえ、食料の安定供給の確保という食料安全保障の観点などから、現状分析の一環としてアンケート調査を実施しております。
調査の内容でございますが、現時点での対策の必要性や実施状況等について調査しており、ほとんどの自治体が何らかの対策が必要と回答し、そのうち過半数の自治体が既に対策を実施しているとの結果が示されております。
本市におきましても、公共交通不便地対策事業や商店街支援事業を通じて支援を行っている旨、回答いたしております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
農水省が食料の安定供給の観点から調査や対策の実施を行っているとのことです。
本市のアンケートの回答では、当局に求めた資料によりますと、食料品の買い物が不便、困難な住民に対する対策の現時点での必要性について、ある程度必要と答え、国に求める支援は、移動販売車や空き店舗等の整備、移動販売や買い物バス等の事業の運営費用、対策を実施する事業者への税制優遇などの回答がなされたようです。
次に、平成二十九年三月に発表された鹿児島県の「買物弱者対策実態調査」について、県が調査を行った経緯、背景と同調査の内容をお示しください。
以上、答弁願います。
◎産業局長(山下正昭君) 県の調査の経緯、背景でございますが、近年増加している買い物弱者は、健康問題などにつながる可能性がある重要な課題であり、その原因が複合的であるため、早急な現状把握と対策が求められていることから行われたものでございます。
地域のバランスに配慮するとともに、人口規模や高齢化率も考慮して選定した六地域を対象に、人口、年齢構成、公共交通の運行状況、消費行動や買い物支援に対する要望などについて調査をいたしております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
本市こそ対象になっていませんが、県も六地域を選定し、本格的な調査を始めています。
次に、これまでの質疑を踏まえ、国や県が本格的な調査等に取り組むもとでの本市の買い物難民についての課題認識をお示しください。
以上、答弁願います。
◎産業局長(山下正昭君) 本市におきましても高齢化の進展や地元小売店数の減少等が見られますことから、日常の買い物がしづらい状況があるものと認識いたしております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
当局としても課題を認識されておられるようです。
当局は、これまでの本会議において、今後におきましては、地域の実情の把握に努め、頑張る商店街支援事業についてさらなる周知を図るとともに、民間業者の取り組みなど必要な情報の収集、提供や地域、事業者、関係部署等との連携を図り、買い物弱者対策への支援につなげてまいりたいと答弁されておられますので、以下伺ってまいります。
質問の二点目、本市の買い物難民対策に資する取り組みについて、まず、公共交通不便地対策の効果と課題。
次に、立地適正化計画の進捗と期待される効果。
次に、頑張る商店街支援事業での活用事例について、数と課題をお示しください。
以上、それぞれ答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) お答えいたします。
公共交通不便地対策については、あいばす等の運行により、高齢者等の買い物などにも役立っているものと考えております。課題としては、あいばすの運行ルートが長大化していることや地域運行時間帯によっては利用の少ない便があることなどがございます。
以上でございます。
◎産業局長(山下正昭君) 頑張る商店街支援事業での活用事例はないところでございます。課題といたしましては、当事業の活用促進を図るため、引き続き、商店街等に対し情報提供を行っていく必要があるものと考えております。
以上でございます。
◎建設局長(水元修一君) お答えいたします。
立地適正化計画については、団地などの地域の核となる地区に日常生活に必要な施設を誘導する都市機能誘導区域を設定しており、現在、その区域外における店舗などの建築等に関する届け出内容の確認や指導などを行っております。また、本計画の取り組みを進めることで住宅や店舗などがまとまって立地し、高齢者を初め多くの人が徒歩、自転車、公共交通機関により日常生活が可能となるコンパクトなまちづくりの実現が図られるものと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
公共交通不便地対策については、一定の効果が発揮されているようですが、立地適正化計画については効果が発揮されるのはまだまだこれからと言えます。頑張る商店街支援事業については、平成二十四年に他会派の本会議質疑で買い物難民対策が対象になることを答弁されてから活用事例はないようです。
そこで、質問の三点目、民間業者等の取り組みについて、移動販売車の運用や御用聞きなど、市内で把握されている取り組みと運営上の課題についての認識をお示しください。
以上、答弁願います。
◎産業局長(山下正昭君) 本市が把握している移動スーパーを行う事業所としては、株式会社ハルタ、有限会社なりざわなどがございます。
運営上の課題といたしましては、売り上げの向上や配送コストの抑制などがあると認識いたしております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
市内の業者の取り組みも活発になり、当局としては課題も認識しておられるようです。頑張る商店街支援事業も活用事例がないという現状であることからも改善が求められているのではないでしょうか。
さて、本年九月一日から規制緩和によって、タクシーや貸し切りバスで荷物を運んだり、貨物車に客を乗せたりする貨客混載サービスが過疎地で可能になりました。
この写真をごらんください。バスのスペースの一部に冷蔵品や冷凍品などを納めるコンテナを置き、地域に届けます。人口減少に苦しむ中山間地域や離島など、地域の交通網の維持や外出が困難な高齢者の買い物支援のほか、人手不足の運送業の効率化にもつながるとの期待が高まっています。既に、少なくない自治体で民間業者と連携して検討が始まっているようです。この新たな取り組みである貨客混載について、当局の認識と評価をお示しください。
以上、答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 貨客混載につきましては、自動車運送業の担い手の確保や過疎地域等における人流・物流サービスの持続可能性の確保のため、国において措置が講じられたものであり、今後の動向を注視してまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
始まったばかりの取り組みを今後も注視していくとのこと、現時点では過疎地域に限定されている事業ですが、買い物難民対策以外にも新たな可能性のある事業ですので、他都市の取り組みも研究されるよう要請いたします。
質問の四点目、買い物難民の数や地域、民間業者の把握など、食料品アクセス問題についての具体的な検討を行うべきと考えますが、当局の見解をお示しください。
以上、答弁願います。
◎産業局長(山下正昭君) 今後におきましても、引き続き、民間事業者の取り組みなど必要な情報の収集、提供に努め、地域、事業者、関係部署等との連携を図って買い物弱者への支援につなげてまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
本年七月十九日には、今度は、総務省が関係府省に買い物弱者対策の実態調査の結果を取りまとめ、通知をしています。その中では、対策が都市部も含め全国的な生活インフラ整備の一環として、これまで以上に重要となっていくと指摘し、行政の積極的、継続的な対策が不可欠との声も多く聞かれたとあります。
このような国の通知も踏まえて、本市でも喫緊の課題となりつつある買い物難民対策を目に見える形で取り組まれるよう強く要請し、この質問を終わります。
新しい質問に入ります。
小規模修繕希望者登録制度について、前回の第二回定例会で登録業者の六割から七割が仕事を受注できていない実態を指摘しましたが、引き続き直近の実績と他都市の事例を踏まえて改善を求める立場から、以下伺ってまいります。
質問の一点目、直近の平成二十八年度の実績についてです。
まず、発注状況について、発注件数と発注金額の合計、発注件数の多い上位三局の発注件数と金額、発注件数の多い上位三業種の発注件数と金額及び発注のなかった業種をお示しください。
以上、まとめて答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 二十八年度の発注件数と金額の合計は、四百五件、五千四百十四万円でございます。また、発注件数の多い局の件数と金額を順に申し上げますと、教育委員会、二百六十件、二千六百八十一万円、建設局、四十九件、一千百五十七万円、消防局、三十七件、四百二十二万円でございます。
次に、発注件数の多い業種の件数と金額を順に申し上げますと、建具、百四十七件、九百九十五万円、管、八十一件、一千四百二十三万円、建築一式、三十六件、四百四十八万円で、発注のなかった業種は、板金、電気通信、造園、消防施設の四業種となっております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
平成二十二年の制度創設以来、五千四百十四万円と最高の発注金額となっており、地域経済活性化に寄与している一方、業種として発注がなかった分野もあることが明らかになりました。
次に、登録業者の状況について、二十八年度、登録業者数と受注がなかった業者数と割合、発注のなかった業種に単一で登録していた業者数、受注件数が多い上位三業者の受注件数と金額をお示しください。
以上、まとめて答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 二十八年度の登録業者数は七十八業者で、受注がなかった業者数と割合は、四十六業者、五九%でございます。また、発注のなかった業種に単一で登録していた業者数は六業者で、受注件数が多い業者の件数と金額を順に申し上げますと、百三十件、六百七十万円、四十八件、一千五十二万円、四十二件、七百四十一万円となっております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
発注がなかった業種に単一で登録している六業者は仕方なかったとしても、それを差し引いた四十業者でも全体の五一%と半分以上の登録業者が仕事を受注できていません。一方で、一業者が多くの仕事を受注している実態もあり、依然として偏りがあるようです。
質問の二点目、前回指摘した発注の偏りについての原因分析を改めてお示しください。
以上、答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 発注の偏りでございますが、鍵穴修繕など現場での即時対応が必要なものや複数の業種にまたがる修繕が多いことなどが原因であると考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
改めて原因分析をお示しいただきました。
私どもは、前回の質疑以降、政務調査課を通じて、本市に類する制度を持つ中核市で発注が偏らない取り組みについて調査を行いました。
そこで質問の三点目、他都市の取り組みについて、枚方市の見積もり回数管理表方式の当局の認識と評価のみをお示しください。
以上、答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 枚方市の取り組みは、各発注担当課において業者ごとの見積もり依頼回数を記録、確認し、登録業者間で見積もり依頼回数が均等になるように業者選定を行っているもので、受注機会の拡大に効果があるものと思われます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
枚方市では、四半期ごとに全課合わせた業者別見積もり状況を全庁的に提示し、事務連絡で均等な業者選定を周知徹底しています。この結果、平成二十八年度の実績は、全百二十一登録業者に対して、受注がなかった業者が二十、割合にして一六・五%にとどめており、一定の効果があるものと考えます。
質問の四点目、平成二十八年度の実績や他都市の事例を踏まえて、改善についての検討状況、方向性をお示しください。
以上、答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 改善に向けた取り組みといたしましては、本年八月に庁内各課へ昨年度受注のなかった業者の名簿を配布し、制度の趣旨を踏まえた発注を行うよう周知したところでございます。今後につきましては、その状況把握に努めるとともに、他都市の取り組みについても研究してまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
早速、改善に向けて当局の取り組みが始められていることを評価いたします。この制度については、発注状況を定期的に把握することが登録業者の受注機会を広げる効果的な方法であることを指摘し、今回お示しした他都市の事例も踏まえて改善がなされるよう要請し、この質問を終わります。
新しい質問に入ります。
スポーツ少年団の現状とスポーツクラブが重複することによる課題について、以下伺ってまいります。
質問の一点目、スポーツ少年団の現状について、少年団数、団員数、指導者の数の過去五年間の推移と特徴、競技・種目の最近の傾向、今年度からスタートした鹿児島市スポーツ推進計画の趣旨とスポーツ少年団の位置づけと今後の推進の考え方をお示しください。
以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 本市スポーツ少年団の現状につきまして、平成二十五年度から二十九年度まで順に申し上げますと、団数につきましては、三百二十二、三百二十、三百十一、三百十四、三百十団、団員数につきましては、六千三百四十四、六千九十三、六千五十四、五千九百七十六、五千九百六十四人、指導者数につきましては、一千七百十二、一千七百五十五、一千七百七十八、一千七百六十一、一千七百三十九人で、団数と団員数が減少傾向になっております。
最近の競技・種目の傾向でございますが、二十九年六月末現在、団員数の多い順に競技名を申し上げますと、サッカー、ソフトボール、バスケットボール、バレーボールなどとなっております。
本市のスポーツ推進計画につきましては、市民が幅広く生涯にわたってスポーツにかかわり、スポーツを通じた交流や連携・協働が促進される地域のスポーツの推進と活力あるまちづくりを目指しております。スポーツ少年団は、主要施策、「学校等と地域における子どものスポーツ機会の充実」の中に位置づけられており、スポーツ少年団の活動の促進を図るため、指導者の確保や学校体育との連携を図っております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
年々、スポーツ少年団の数や団員数が減少するもとで、本市スポーツ推進計画におけるスポーツ少年団の位置づけと活動の促進を図るための指導者の確保や学校との連携の姿勢が示されました。
質問の二点目、私ども市議団に、市民からスポーツ少年団のスポーツクラブ化についての相談が寄せられました。この少年団は、保護者から成る育成母集団に十分な説明がないまま、名称とともに団員を会員、育成母集団をクラブの保護者会と定め、入会金五千円、年会費五千円、月謝五千円、そのほかにも大会費やリーグ費、スクール代が発生するようになり、これまでより大変重い負担になりました。この費用は、保護者会役員やコーチ等の報酬に充てられており、ボランティアを基本とする少年団ではなじまないのではないかと考えます。一方で、少年団として登録はされており、通常、スポーツクラブが有料で競技場などを借りて練習しているにもかかわらず、校庭を自由に使用しているといった実態があります。会費の負担が重いことや考え方に不満を持った児童、保護者がどんどんやめているとのことでした。
そこで、以下伺ってまいります。
スポーツ少年団とスポーツクラブ、地域型総合スポーツクラブの違い、スポーツクラブと重複している少年団の数と傾向、スポーツクラブが重複することでの課題をお示しください。
以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) スポーツ少年団は、スポーツだけではなく、野外活動や社会活動などの調和のとれた活動を行う団体でございます。また、スポーツクラブは、規約など一定の規範のもとにスポーツを行うとともに、会員相互の協調、親睦を図るなど、スポーツを愛好する者の自発的、自主的な団体でございます。さらに、地域型総合スポーツクラブは、地域の人々に年齢、興味関心、技術・技能レベル等に応じたさまざまなスポーツを提供する多種目、多世代、多志向の団体でございます。
スポーツクラブでスポーツ少年団に登録されている数については把握していないところでございます。スポーツ少年団に登録したスポーツクラブの中には、スポーツ少年団に期待される幅広い活動から次第に競技に重点を置いた活動になりやすいことが考えられます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
スポーツ少年団とスポーツクラブの違い、重複することによる課題についてお示しいただきました。
さきの事例のように、一方ではスポーツクラブのように振る舞い、一方では少年団のように振る舞うということでは、まずはスポーツに触れ合うといったことを目的とする児童は居場所をなくしてしまいます。また、競技において勝ちを意識することは大事なことだと思いますが、勝利至上主義にしてはならないという少年団の理念とも位置づけが違います。少年団として登録した以上は少年団の理念に沿った活動を進めなければならないと理解します。
質問の三点目、スポーツ少年団と重複しているスポーツクラブが趣旨になじまない実態がある場合、教育委員会としてどのような対応がなされるものかお示しください。
以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) スポーツ少年団に登録しているスポーツクラブで活動に偏りがある場合などは、スポーツ少年団指導者協議会から該当する団体に対し、指導や助言を行い改善を求めるなどの対応をすることになります。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
スポーツ少年団、スポーツクラブは、それぞれの位置づけや理念を明確に役割分担してこそそれぞれの振興が図られるということを指摘するとともに、教育委員会としてもスポーツクラブ化の実態について、その数や活動の状況などを把握し、指導・助言に当たられるよう強く要請いたします。
新しい質問に入ります。
松元平野岡体育館の整備について、以下伺ってまいります。
質問の一点目、松元地域と卓球の結びつきをお示しください。
質問の二点目、利用者数の過去五年間の推移と利用の傾向をお示しください。
以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 旧松元町におきましては、平成七年四月、「卓球のまちまつもと」宣言を行い、卓球によるまちづくりに取り組んできたことから、松元地域では卓球が盛んに行われているようでございます。
松元平野岡体育館の利用者数の推移を二十四年度から二十八年度まで順に申し上げますと、七万六千二、八万一千七百十一、七万五千五百五十、八万二千百四十九、七万九千六百二十八人で、そのうち卓球の利用が六〇%程度で推移しております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
「卓球のまちまつもと」、その中心である松元平野岡体育館が鹿児島国体の卓球の予定会場に選定されたことは地域住民からも喜びの声が寄せられています。
質問の三点目、鹿児島国体の予定会場としての機能について、まず、選定された理由と望ましい会場の条件は何か。
日本体育協会等が示す屋内競技における熱中症の特徴と予防対策をお示しください。
以上、答弁願います。
◎観光交流局長(山口順一君) お答えいたします。
松元平野岡体育館は、国体施設基準に規定するコート十二面を設置できることや競技団体の意向、大会の開催実績等を踏まえ選定されたものでございます。また、望ましい会場の要件としては、観客席、選手の控え室、競技運営のためのスペースが確保できることや空調設備などが挙げられるところでございます。
以上でございます。
◎教育長(杉元羊一君) スポーツ活動における熱中症は、湿度が高ければ気温がそれほど高くなくても発生しており、屋内競技においては気流が少なく湿度も高くなることから発生しやすい状況にあるようでございます。予防対策としましては、窓や扉を開け、換気をよくすることや気流の発生や水分の補給を積極的に行うこととされております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
鹿児島国体が十月の開催とはいえ、風などの気流に影響されやすい卓球は、会場をあけ放って競技するわけにもいかず、熱中症の発生も懸念されるため、望ましい会場の要件には空調設備も挙げられていると理解します。
次に、本市での屋内競技予定会場の数と空調の有無、今後の整備方針と理由をお示しください。
以上、答弁願います。
◎観光交流局長(山口順一君) 本市での屋内競技会場は七会場で、そのうち六会場には空調設備が整備されております。
空調設備の設置につきましては、国体施設基準に規定されておらず、また、中央競技団体正規視察の指導・助言にもなかったことなどから、国体開催に向けた常設での整備は考えていないところでございます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
本市での七つの屋内競技予定会場のうち、松元平野岡体育館だけが空調がなく整備する方針もないことが明らかになりました。
質問の四点目、国体とは別の観点で、松元平野岡体育館の災害時の位置づけと空調等を整備する場合に活用できる補助金をお示しください。
以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 松元平野岡体育館は指定避難所となっております。なお、空調等を整備する際には、緊急防災・減災事業債を活用することができます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
同体育館は、洪水、土砂災害、地震の全ての避難に対応し、一定期間避難生活が生じるときのための指定避難所として位置づけられています。また、空調などを設置する場合に有利な財源が活用できることもわかりました。
質問の五点目、松元平野岡体育館への空調設置の検討について、風などの気流に影響されるため、締め切らないとできない卓球やバドミントンなどの屋内競技にも対応できる空調の本市での設置実績をお示しください。気持ちよく競技に臨んでいくためにも空調設置の検討をすべきと考えますが見解をお示しください。
以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 桜島総合体育館につきましては、降灰の影響が大きく、夏場も窓を締め切って利用せざるを得ない状況のため、利用に支障が出ていたことから屋内競技にも配慮した空調設備の整備を行ったところでございます。
松元平野岡体育館等につきましては空調設備の整備は考えていないところでございます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
大変かたくなに拒否をされましたが、災害時の指定避難所の空調の設置については、これまでの本会議でも質疑が交わされております。また、国体会場の望ましい条件としての空調がこの体育館だけ設置されていないこと、通常から卓球の利用が六割であることを踏まえて、このタイミングでぜひ検討すべきです。鹿児島国体までまだ期間はありますので、当局に再考を強く要請し、この質問を終わります。
新しい質問に入ります。
第二回定例会に引き続き、吉野の県養護学校跡地の活用について、以下伺ってまいります。
質問の一点目、前回質疑からの動きと内容をお示しください。
質問の二点目、県との協議の到達と今後のスケジュールをお示しください。
以上、答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 県養護学校跡地につきましては、設置予定の吉野交番について、約一万七千平方メートルのうち約二千平方メートルを活用し整備されることが明らかになったところでございます。また、本年八月には、吉野総合開発促進協議会から本市へ同跡地に公共施設建設の検討を求める要望書が提出されたところでございます。
同跡地の活用に係る県との協議を五月末に行い、その後、電話等による情報収集を行っておりますが、今後においても継続して対応を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
前回の質疑から県議会において、同跡地への移設される吉野交番の面積が明らかになったこと、吉野の地域住民から再度、公共施設の建設を求める要望書の提出があったことがわかりましたが、県との協議は具体的に進んでいないようです。
例えば、県養護学校跡地に本市が公共施設を建設しようとする場合、第五次総合計画や後期基本計画には施策として盛り込まれていないため、今後は地域住民の要望をどのように施策に反映していくことができるのか検討する必要があります。
質問の三点目、地域住民の要望を酌み取り施策に生かす、これまでのまちづくりの手法はどのようなものがあったのかお示しください。
以上、答弁願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 本市では、市民参画条例に基づき、パブリックコメントや住民との意見交換会などを通して寄せられた意見要望等を踏まえ、施策を推進してきているところでございます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきましたが、市民の声がどうやって施策に反映されていくのか、具体的な政策立案の過程を地域住民にも示していただきますよう要請しておきます。
質問の四点目、先ほど当局が示した政策に生かす手法や吉野地域のまちづくりワークショップでの提言が検討できないかなど、地域住民も試行錯誤をしている状況です。このような状況を踏まえて、吉野の地域住民の要望の把握と具体化を図る機会を検討すべきと考えますが見解をお示しください。
以上、答弁を願います。
◎企画財政局長(鉾之原誠君) 地域住民からは文化施設を含む多目的ホールの建設等の要望がなされておりますので、そのことについて、引き続き、土地所有者である県と協議してまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
当局としては地域の要望はしっかり認識されている、その要望を踏まえて今後も県と協議していくものと理解いたします。
昨年の買い受け要望から、ことし二月、五月の協議と急展開してきた県養護学校跡地の問題ですが、ここにきて動きが鈍くなっている感があります。市当局としても、県に協議を求め、具体化を進められるよう要請いたしまして、この質問を終わります。
新しい質問に入ります。
西坂元町の公園設置の要望と上之原管理地の活用について、以前、先輩議員が本会議で取り上げられておられますが、その後も地域住民からの強い要望があることから、以下伺ってまいります。
質問の一点目、上之原管理地について、地域住民から使いやすいよう埋め立て、かさ上げすることや地域の夏祭りでの活用などの要望があってから、当局としてはどのような対応をしてこられたものか。
質問の二点目、当局にも地域の夏祭り会場の確保について対応いただきましたが、ことしの夏祭りも道路上で行われた理由について、町内会等の声を把握しておられたらお示しください。
質問の三点目、上之原管理地の今後の活用についての方針は検討されているものかお示しください。
以上、答弁願います。
◎建設局長(水元修一君) 要望のあった管理地の埋め立てについては、町内会の役員に対して困難である旨をお伝えし、夏祭りの用地については、鹿児島商業高校グラウンドの借用について学校側の了承を得ておりました。
夏祭り会場の決定については町内会の意向によるものと伺っております。
当管理地は、今後とも草払いや施設の補修など市有地として適正に管理してまいりたいと考えております。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
本市としても、地域からの要望があってからさまざまな対応をしてきたということは理解いたしますが、上之原管理地については活用の方針はなく、今後も管理していくとのお考えのようです。
私は、地域住民から相談を受け、町内会長にもお会いし、管理地の現状や夏祭りがどのような状況で行われているか見てまいりました。この写真が夏祭りの様子です。管理地には百段の階段を上り下りしなければならない上、トイレもなく、公民館で調理したものを届けることが困難なために会場にできませんでした。市当局が対応していただいた高校のグラウンドも公民館から調理したものを運び込むのに遠いため、例年どおり道路上での夏祭りとなりました。
しかしながら、ごらんのように町内会の皆さんの熱意であふれんばかりの人がお祭りに参加しています。このときのステージは、このように下の写真のように管理地の入り口に設置されましたが、隣接する宅地が最近更地になって売りに出されていることから、ここを借り上げて公園などを設置することができないかとの要望がありました。
そこで、質問の四点目、管理地入り口の空き地を借り上げ、公園やちびっこ広場に活用できる可能性について、当局の見解をお示しください。
以上、答弁願います。
◎健康福祉局長(上之園彰君) お答えいたします。
おただしの土地につきましては、既に近隣にちびっこ広場がありますことから、新たな設置については考えていないところでございます。
以上でございます。
◎建設局長(水元修一君) お触れの空き地は、面積や接道状況など民有地等の借り上げによる公園の設置基準を満たしていないところでございます。
以上でございます。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
面積や接道等の要件に合致しないことや近隣にちびっこ広場が設置されていることもあり難しいようです。西坂元町は道路が急勾配な上狭く、そこに一軒家が張りついているので広い土地を確保するには困難な部分もあります。しかしながら、夏祭りに見られるよう、地域を盛り上げるために奮闘する町内会の後押しをするためにも、地域で災害があったときの避難場所のためにも、一定の広さの土地が確保されることが望ましいと考えます。
当局としても、上之原管理地の活用も含めて知恵を絞ってくださいますよう強く要請し、この質問を終わります。
この個人質疑の最後に、第六回かごしま5253祭について市長に伺います。
かごしま5253祭は、昭和五十二年四月から昭和五十三年三月までの生まれの方なら地域や学校を問わず誰でも参加できる同級生のお祭りです。平成二十四年から四十歳の年を一千人で乾杯することを目標に、久保力也実行委員長の呼びかけのもとに集まった実行委員が個性と得意技を駆使して手づくりのイベントを立ち上げました。毎年、主に屋台村を貸し切って三百人規模で取り組んできたこの祭りもことしで最後を迎え、九月三日、城山観光ホテルのエメラルドホールを会場にダブル成人式と銘打って開催されました。私にとっても県外からも含めて約四百人の参加者を前に乾杯した光景は、実行委員として六年間務めさせていただいたその思いが去来し、忘れられない感動となりました。
最後の祭りに当たって、森市長に激励の挨拶をいただこうと実行委員と本市議会で同世代の米山たいすけ議員、園山えり議員とともに直接要請をさせていただいたところ、御出席いただいてお祝いの言葉をいただき、参加者は大いに励まされたと思います。また、この日は三反園 訓鹿児島県知事も参加していただきました。実行委員の一人としてこの場をおかりして感謝申し上げます。
そこで、森市長におかれましては、この第六回5253祭に参加され、どのような思いを抱かれたでしょうか、率直な感想をお示しください。
以上、答弁願います。
[市長 森 博幸君 登壇]
◎市長(森博幸君) 第六回かごしま5253祭の参加者は、四十歳というまさに働き盛りであり、社会の中核を担い、これからの鹿児島を牽引していく世代の皆様と、直接、交流を深められたことは私にとりまして非常に有意義であり、皆様方にはふるさと鹿児島への愛着と誇りを持って後世に誇れるよりよい未来を築いていっていただきたいと考えております。
[大園たつや議員 登壇]
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
森市長から5253世代へ郷土に愛着を持って誇れる未来を築いていっていただきたいとの期待を込めたメッセージをいただきました。
先日行われた実行委員の反省会では、これまでの総括とともに、また違う形で鹿児島市を盛り上げていきたいとの決意も語られました。
また、5253祭に刺激を受け、5556世代などが後に続いていますが、8889世代も名乗りを上げました。今後このような方々が市役所に訪れるかもしれません。どうかそのときには惜しみない支援をいただきますよう心からお願いを申し上げ、私の個人質疑の全てを終了いたします。